2013 年 9 月 12 日

2013収穫、昨年より7~15日ずれこむも品質は良好

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Le Torri - harvest grapes

Le Torri – harvest grapes (Photo credit: letorrivacation)

各地で始まったブドウの収穫。総計は10月まで待たなければならないが、Assoenologi(ワイン醸造専門技術者協会)が現時点での公式データを発表した。これによると今年は良い収穫が期待できそうだ。

昨年は1950年以来最悪の収穫量となったが、今年はワインとモストをあわせ4400万~4500万ヘクトリットル(44~45億リットル)の生産量、昨年比8%増となる見込みだ。

今日までにイタリアで収穫されたワイン用ブドウは全体の約10~12%。過去数カ月の気候、特に暑さが厳しくなかったことや、温度変化が強かったことなどから、昨年と比べ北部で10~15日、中南部で7~10日収穫時期が遅くなっている。

Assoenologiのリッカルド・コタレッラ会長は、猛暑や水不足によりワイン生産量が3900万ヘクトリットルと厳しい昨年と異なる点について、今年は春に十分な雨が降り、夏には雷雨によって涼しさが増した。これにより、7月と8月のアフリカからの熱風の影響を散発的に遮断することができたという。

コタレッラ氏は「このような気候はブドウ畑に良い影響を与えない。しかしこれまでの経験や技術により、環境に配慮しながら、気候のような修正できないものの影響を最小限に抑えた。現在までにブドウの果肉も多く、房も豊かで、量的に良好な年となるだろう。」と語った。
いずれにしても収穫を祝うにはもう少し待ったほうがよいだろう。コタレッタ氏は「もし雨が続けば収穫は厳しくなる」とも付け加えている。

現在収穫が始まった場所ではどのような状況になっているのだろうか?Assoenologiのジュゼッペ・マルテッリ代表によると、イタリアで最も早く収穫を行ったのはプーリア州とシチリア州で、発泡ワインにつかわれる早熟のブドウを8月上旬に収穫している。収穫最盛期は9月の最終週から10月上旬にかけて。また収穫の終盤11月に収穫されるのはヴァルテッリーナのネッビオーロ、アルト・アディジェのカベルネ、カンパーニャのアリアニコ、エトナの数種の土着品種だという。初期の分析データからは、ブドウの糖度は昨年と比べて低くなっているが、酸度はより安定しているという。

今年はブドウが段階的で、適切な時間をかけて成熟している。白ブドウでは芳香族化合物が、赤ブドウではポリフェノールが多くなっており、良好な収穫年とみられる。

オルトレポ・パヴェーゼやフランチャコルタではピノやシャルドネといった発泡ワインで用いられる白ブドウを、伝統的に9月の中旬ごろから収穫している。そして10月になるとサンジョヴェーゼやモンテプルチャーノ、ネッビオーロといった偉大な土着品種の赤ブドウを収穫、そして11月の最終段階でアリアニコが収穫される。

多くの人が今年の収穫は遅れているというが、Coldrettiの専門家らは「通常にもどっただけ」だと話す。つまり今年は夏の気温の例外的な上昇がなく、ちょうど良い気温であったことから、自分たちの祖父の世代と似たような形になったのだという。

ワイン用ブドウの40%は331種類のDOC(統制原産地呼称)ワインと59種類のDOCG(統制保証付原産地呼称)ワインに、30%はIGT(地域特性表示)ワインに、残り30%はテーブルワインに利用される。今年の白ワイン生産量は赤ワイン生産量をわずかに超えると見られている。

2013年は収穫の対象となる畑の総面積は約65万ヘクタールで、ブドウ栽培、ワイン生産の農家、会社数は25万を超える。特に長引く不況の影響で、外国人よりもイタリア人の労働者が増えているという。

Coldirettiのリサーチによると、ブドウ一房の収穫から、生産から販売、グラスやボトル生産用のガラスからコルク栓、運送、付属品、観光、美容、バイオエネルギー実に18もの業種が稼働することになるのだという。

Coldirettiによると、イタリアは2013年の収穫では、フランスに次ぐワイン生産量第二位になるとみられる。予想収穫量は約4,600万ヘクトリットルで、昨年と比べ11%の増加が見込まれている。第三位となる生産国にはスペイン、続いてアメリカ、そして消費でも大きな成長を見せている中国が第五位という予測だ。

実際に世界のワインをとりまく動向は大きく変わってきている。イタリアは2012年にワイン消費量2260万ヘクトリットルと歴史的な(イタリア統一後)過去最低のワイン消費量を記録した。一方消費量トップはフランスの3030万ヘクトリットル、続いてアメリカの2900万ヘクトリットル。中国は1800万ヘクトリットルであった。

Coldrettiによると2013年上半期におけるイタリアの一般家庭のワイン消費量はさらに2%落ち込んでおり、現在収穫中のブドウからできるワインが販売されるときは売上の半分以上を海外輸出が占めるだろうとしている。実際、イタリア産ワインの今年第一四半期輸出は額にすると前年比10%増となっており、この傾向が年末まで続けば、海外輸出額は約50億ユーロと歴史的な数字になる見込みだ。

Source: L’Espresso food &wine

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