2009 年 1 月 14 日

イタリア発泡ワインの世界的人気で競争が激化。

Filed under: ヴェネト — vinovinovino.com @ 12:23 PM

イタリアの発泡ワインが人気だ。近年、プロセッコを栽培するブドウ畑の1ヘクタール当たりの価格は、モンタルチーノのブドウ畑のそれを上回っている。トスカーナ州モンタルチーノの1ヘクタール最高額が43万ユーロ(約5,160万円)であるのに対し、プロセッコの畑1ヘクタール最高額は51万6千ユーロ(約6,190万円)となっている。ISMEA(イタリア農業市場サービス協会)によると、イタリア国内にあるブドウ畑1ヘクタール当たりの平均価格は約2万ユーロ(約240万円)だという。イタリア最大の農業団体Coldirettiの調べでは、イタリア人の12%が金よりも土地への投資により高い価値を見出していることが明らかになった。

アメリカの有力紙New York Timesは、イタリアの発泡ワインに関する特集記事を掲載した。同紙に取材をうけたヴェネト州のワイナリー、ゾーニン(Zonin)のオーナーであるジャンニ・ゾーニン氏は、「プロセッコ種は、トリエステ近郊で1700年代後半に生まれた品種で、コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネの地域に広がっていった。ゆるやかではあるが確実に成長し、近年ではドイツがアスティ・スプマンテとともに、プロセッコを多く輸入するようになったことから、その品質の良さが世界中に知られることとなった。」と述べている。

海外の注目を集めたイタリアの発泡ワインは、現在ワイン市場で人気である。それはプロセッコだけにとどまらない。2008年、スプマンテはその輸出量を29%伸ばしている。特にイギリスでは98%アップと驚異的な数字をたたきだしている。これには現在スプマンテが流行しているという側面もある。発泡ワインの成功で、その競争も激化している。ゾーニンによると、あるドイツの会社が最近ヴァルドッビアーデネの畑を購入したという。スパークリングワインはすでに祝典などの行事には欠かせないものとなっているが、ブラジルでは数年前からプロセッコを生産しており、価格も非常に手に入れやすい設定にしている。

これらの傾向を受け、コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネの生産者たちもこの競争を勝ち抜くための戦略を練っている。プロセッコはブドウ品種の名前であり、現在は誰でも栽培することができる。しかし、早くて2009年の収穫から、1927年フランスのシャンパンがAOC(原産地統制名称)に認定されたときのように、正確な地理的名称としての名前になるかもしれない。これにより、海外のライバルに差をつけることができる。またすでに高額となっている土地の価格がさらに上昇するかもしれない。フランスのシャンパンの年間生産量は30万本、イタリアのプロセッコは15万本である。しかし、イタリアの生産者たちの間では、上記の新しいプランにより、その生産数が2倍に増える可能性を予測している。

数字で見るイタリアの発泡ワインブーム

3億1千万本:1年間で生産されるイタリア発泡ワイン(スプマンテ・プロセッコを含む)のボトル数
+29%:イタリア発泡ワインの海外輸出成長率
+98%:イギリスへのスプマンテ輸出率(2008年)
-5%:フランスのシャンパン売上高
60%:原産地外で売られているプロセッコ
800ヘクタール:プロセッコ種が栽培されているブラジルのブドウ畑面積
12%:農地に投資するイタリア人の数(比較:金への投資は9%)
43万ユーロ:モンタルチーノ丘陵地帯にあるDOCGの畑、1ヘクタールの最高額
51万6千ユーロ:ヴァルドッビアーデネのDOCの畑、1ヘクタールの最高額

(IL GIORNALE紙より)

 

コメントをどうぞ

認証用の文字が見づらい場合は、右のボタンを押し、再読み込みしてください。
*

Spam Protection by WP-SpamFree


Produced by ©Alphanet s.r.l.