ドゥカティのワイン『デスモロッソ』第1弾が発売。
ドゥカティは業界の巨大企業を相手に渡り合うイタリア中小企業のシンボルである。実際2007年のモトGPでもケイシー・ストーナーのデスモセディチがホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキといった大手を抑えたという事実がある。同じ哲学からデスモロッソ・プロジェクトが生まれた。これは単なるマーケティングの一環ではなく、オートバイ業界とワイン業界の共役作用、つまり小さな企業でも高品質の製品をつくりだせるのだというコンセプトに基づいてつくられたものである。
6月4日、ドルチェ&ガッバーナがプロデュースしたミラノのレストラン“GOLD”に、最初のデスモロッソが披露された。このワインはヴィチェンツァのワイナリーLe Pignoleが生産し、ドゥカティとのコラボレーションにより生まれたもの。Le Pignoleのブドウ畑から収穫されたカベルネ・ソーヴィニョン(70%)、メルロー(20%)、カルメネール(10%)で作られたIGTワインである。
イベント・プロモーターのパオロ・バーリ氏は、このプロジェクトがメイド・イン・イタリーの素晴らしさを表現するものであり、ドゥカティが証明したように、小さな企業が国際的な大企業にも立ち向かえるということをコンセプトとしたものであると語った。
ワイナリーのオーナーはパオロ・パドリンとジャンナ・ボルトラマイの夫婦。パオロ・パドリン氏は土地の特徴を最大限に出すため、家族とともに作り上げたこのワインを情熱の結実だと謙虚に語った。
2006年ヴィンテージのこのワインは16,000本が生産され、価格は1本28ユーロ。このデスモロッソ・プロジェクトは、イタリアの主要なワイン生産地域のワイナリーと協力し、2か月毎に異なるワインを発表する。次回はブレーシャの歴史あるワイナリーUbertiが生産した、白とロゼのフランチャコルタが予定されている。
上記のレストラン“GOLD”で、シリーズのワインそれぞれ1,000本が独占販売される他は、インターネットのみでの販売(ヨーロッパ圏内のみ)となっている。登録後、購入は6本売りとなるため、送料込み168ユーロ。
詳しくはデスモロッソ・オフィシャルサイトwww.desmorosso.comにて。