アルツハイマーにブドウの種、乳がんに赤ワインの含有成分が効果?
ベルガモ出身の科学者で、ニューヨークにあるマウント・サイナイ医療センターの神経科学、精神医学教授でもあるジュリオ・マリア・パシネッティ氏によると、抗酸化作用のあるポリフェノールを加えた水をマウスに与えたところ、認識をつかさどる作用を向上させることがわかった。マウスに毎日与えていた量は赤ワイン2杯分であるが、アルコールが含まれていないものである。
レスベラトロールが老化防止に効果があることは先頃お伝えしたが、この赤ワインに含まれるレスベラトロールが乳がんを発生させる異常な細胞の形成を抑えるかもしれない。この研究はアメリカ、ネブラスカにあるエプレイ癌研究センターのエレノア・ローガン博士の指揮によるものである。レスベラトロールは、乳房の細胞分裂を促進するエストロゲンが、がん細胞の細胞分裂を促す最初の段階で予防効果をもたらすという。この研究ではすでに細胞実験が行われており、この先人体への更なる研究が進められることで、その効果が明らかになるだろう。