スコットランドで、1世紀以上前のヴーヴ・クリコが発見。
スコットランドの西海岸に位置するマル島にあるトローゼイ城。この最古のヴーヴ・クリコは食器棚の扉の裏に100年以上眠っていた1893年ヴィンテージだ。
115年を経たこの貴重なボトルは現在、ランスにあるヴーヴ・クリコ本社のビジター・センターに展示されている。ボトルの保存状態も非常に良く、ヴーヴ・クリコの責任者らも同社製品のなかで一番古いヴィンテージであると確認している。
トローゼイ城は1858年に建設され、1865年に銀行家Arbuthnot Guthrieに売却された。Guthrieの死後1897年に全ての所有権は甥にわたったが、場内の家具や室内の装飾品などは妻に譲られた。彼女はほとんどのものを持ち出したが、食器棚は非常に重かったため城に残され、その後も使用されていた。食器棚には4つの戸棚がついており、そのうち一つは厳重に鍵がかけられていた。100年以上の時を経て、現在の当主であるクリス・ジェイムズ氏が専門家に依頼して戸棚を開いたところ、赤ワイン1本、デキャンタ、ブランデー1瓶とともに、ヴーヴ・クリコのシンボルである黄色のラベルが貼られたこの一本を発見した。長期にわたり暗所に置かれていたため、状態は非常に良いという。
ちなみにこの最古のヴーヴ・クリコは、非常に貴重なものであるため値段もつけられないほどの価値があるという。