フレスコバルディ社のブルネッロ2003の一部が認可される。

地元検察局は、フレスコバルディ社の“カステルジョコンド”ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2003のおよそ半数を認可した。これは規定されているサンジョヴェーゼ100%でつくられたものであるかどうかを専門機関で調査するため、同検察局が押収していたものである。
フレスコバルディ社のオーナー、ランベルト・フレスコバルディ氏によると、今回の調査で認可されたのはまだ瓶詰めされていないブルネッロ、およそ469ヘクトリットル(約5,200ケース分)。ワイナリーはすでに5,000ケースを瓶詰めし、これについては更なる精密な調査が行われることになっている。フレスコバルディ氏は正しい道への第一歩が踏み出されたが、すべてが片付くまでにはまだもう少し時間がかかるだろうと語った。
フレスコバルディ社は、ブルネッロの一連の事件で2番目に認可されたワイナリー。最初はアンティノーリ社の“ピアン・デッレ・ヴィーニェ”ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2003で、6月に認可された。イタリア財務警察は2008年4月、生産者側がサンジョヴェーゼに別のブドウ品種を加えていたのではないかとの疑いで、フレスコバルディ社、アンティノーリ社、アルジャーノ社、カステッロ・バンフィ社のブルネッロを差し押さえた。
アルジャーノ社は6月、2003年のブルネッロをDOCGとしてではなく、トスカーナIGT“イル・ドゥエミラトレ(2003年の意)・ディ・アルジャーノ(Il Duemilatre di Argiano)としてリリースした。同社のマーケティング・ディレクター、ステファン・シェッファー氏は、同社のワインが本物のブルネッロであることは間違いないが、この時期に市場に出すための唯一の方法だったと語った。これはブルネッロとして販売するよりも1本あたり、2,000~3,000円安い価格となる。
カステッロ・バンフィ社は現在も認可を待っている状態である。