2008 年 8 月 12 日

DOCワインにバッグインボックス利用が正式に認可される。

Filed under: その他 — vinovinovino.com @ 12:47 PM

DOCワインの容器として、ガラス瓶の代わりにテトラパックもしくはBag in Box(特殊樹脂製の袋を段ボールで包んだ容器)を利用できるという農林政策省の通達が正式に承認された。利用できるDOCワインは限定されている。

イタリア農林政策省大臣ルカ・ザイアは以下のように語った。
『我々は市場、特に北ヨーロッパの国々に多い需要を考慮した。これらの国々ではBag in Boxがイタリアワインの浸透に非常に効果的だと判断している。しかし同時に、我々はイタリアの素晴らしいワインに対するイメージを守ることも忘れてはいない。これらの紙ベースの容器を使うには、特別な規定を設けている。またこの容器利用の是非を決める権限は各組合に帰属する。』

これは時代の流れの一つであるかも知れない。実際、ワイン造りに歴史のあるフランスでも、何年か前からテトラパックがつかわれている。一方で、イタリアワイン界には否定的な意見も多い。

イタリアワイン・ワイン技術協会責任者のジュゼッペ・マルテッリ氏はこう語った。『2008年第1四半期の輸出データでは、10%の成長率が見られる。 つまり、この決定は必ずしも急を要することではなかったと考える。北ヨーロッパのように、ワインが国の伝統となっていない市場では、容器というものは大した影響力をもたない。大事なことは品質と価格の関係だ。しかしテトラパックなどの使用は、間接的にこの品質と価格という重要なイメージにネガティヴな印象を与えてしまいかねない。従って市場の需要だけを考慮してあらゆる対策をとることは妥当ではない。』

テトラパックワイン
イタリアでも一般的に飲まれているタヴェルネッロ(左)とテトラパックのワイン

スローフード協会の“イタリアワインガイド(Guida ai vini d’italia)”編集者ジージ・ピュマッティ氏は、失望の色を隠せない。『イタリアのDOCワインは、良いコルク栓、エレガントなワインラベル、美しいボトルを得るに値するものだ。ガラスボトルは伝統的にもワインにとって最高の容器なのだ。』

イタリア農業協同組合(Fedagri)加盟社で、『タヴェルネッロ(Tavernello)』の生みの親であるカヴィーロ社は、1983年からテトラパックを使っている。『今回の決定は、我々の選択が先を見越したものであるということの証明だ』とカヴィーロ社社長セコンド・リッチ氏は語る。Fedagri会長パオロ・ブルーニ氏は『市場対策ではあるが、もちろん使用を望む生産者へ向けてのみ適用されるものだ。』と表明した。

フランチャコルタの生産者であり、イタリアDOCワイン保護組合同盟(FederDoc)会長でもあるリッカルド・リッチ氏は『市場が変わることを見守っていく必要がある。以前、フィアスコ(主にキアンティのボトルを麦わらで包んだもの)が消えつつあったとき、イタリアらしさのシンボルが消滅していまうかのようだったが、実際は何も起こらなかった。動向に注意していくことはもちろんだが、新しい一歩を阻むこともまた避けるべきだろう。』と語った。

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