2010 年 11 月 9 日

ワイン専門家、ラフィットの落札価格に『正気とは思えない』

Filed under: 海外 — vinovinovino.com @ 12:31 PM

lafite香港や中国のワインマーケットの専門家たちは、先日香港で開催されたオークションで落札されたシャトー・ラフィットの価格はまともなものではなく、市場にとっても良くないことだと指摘している。

香港Bordeaux Index社の最高経営責任者Doug Rumsam氏は「今回のオークション価格は市場を反映しているものとは思っていない。オークション会場では二人の中国本土のビジネスマンが、自分たちの運を占うためお互いに競争し合っていたようだ。今回のケースはオークション会場に50人程度の人が集まって開催されたような類のものではない。落札価格は正気の沙汰じゃない。誰も今回のようなことは予想もしていなかったし、今後このような事態を見ることはないだろう。」

オークションにラフィットの1870年ヴィンテージ(推定最低落札価格7,500~10,000ドル(約60~80万円)や1882年のジェロボアム(3Lボトル:推定最低落札価格26,000ドル(約210万円))などを出品しているAcker Merral & Condit社のJohn Kapon氏も今回の価格を“クレイジー”だという一人だ。

「人気のあるワインには多くのリクエストがあり、その分動く金額も非常に大きい。だがそのことを考慮にいれたとしても、今回の落札価格はクレイジーだ。我々の出品するワインは確かにある程度の金額に跳ね上がるが、それでも今回のような金額は予想していなかった。」

先月末に開催されたサザビーのオークションに出品されたラフィット・セレクションは、その出所でも非常に注目されていた。全てのボトルがシャトーのセラーから直接運ばれてきたものであったからである。

今回のオークションでは非常に高い落札価格のものが多く見受けられた。例えば2009年のシャトー・ラフィット(来年瓶詰予定)2ケースが68,632ドル(約555万円)で落札された(予想落札額は1ケース当たり10,000~15,000ドル(約80~120万円))ほか、予想落札額20,000~30,000ドル(約162~243万円)であった2000年ヴィンテージ1ケースが71,751ドル(約580万円)で落札された。

1869年のシャトー・ラフィット・ロートシルト3本は、1本当たりの価格が233,972ドル(約1,892万円)となり、ワインオークション史上最高額、現時点で世界で最も高価なワインとなった。

香港でワインコンサルタントをしているSimon Tam氏は、中国人以外の人がこのような購買のメンタリティを理解するのは難しいだろうと語る。

「西洋では、高級ワインのコレクションというものはほとんど飲まれることはありません。なんらかの受賞トロフィーよりも貴重なものであり、友人らに見せたりするのです。東洋では価格の大小にかかわらず買ったものは消費されます。そしてまた購入する、ということになるのです。」

Tam氏は入札者たちが過剰な価格をつけ始めたのは、単にその貴重なワインを確実に手に入れようとしていただけなのだと指摘する。

「ワイン産業はあまりにも尊大すぎて、その息苦しいほど伝統に縛られた世界の外に、別の世界、価値、要望があることを認めることができないのです。これが市場にとって良いことだと言えるでしょうか?ラフィットを飲んだ人は、この広大で素晴らしいワインの世界の中で、他の素晴らしいワインを見つけるでしょう。」と彼は語る。

Source, Photo : Decanter

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