2011 年 4 月 18 日

【地球温暖化】アナン氏「ブドウ栽培は気候変動の影響を大きく受ける」

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United Nations Secretary-General Kofi Annan up...

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スペインのワインアカデミー主催のカンファレンス『Climate Change & Wine Conference』で、前国際連合事務総長のコフィー・アナン氏が主賓として招待された。このカンファレンスが初めて開催されたのは2006年で、2回目は2008年。この時は同じく主賓としてアル・ゴア氏が招待されている。第3回目となる今回は4月13日から2日間にわたってスペインのマルベーリャで行われた。

アナン氏は「気候変動が我々の生活に様々な影響を与えているにもかかわらず、ワイン産業と気候変動の関係について述べることはおかしなことだと感じられる人もいるかもしれない。しかしブドウ栽培は特に気象の変化を受けやすい。このためブドウの栽培状況、ワイン生産、コストの面で気候変動の影響は気がかりなことだ。気候変動は世界的な脅威であり、巨額な損失や大規模な自然災害、生態系の破壊を招く。すでに多くの森林や水文地質構造は減少し続けており、気候変動は平和を脅かすものにもなりかねない。」と述べた。同氏はこの危険を回避するため、政府や国際機関だけに任せることなく、プライベートセクターの介入を要請した。

カンファレンスでは世界中から集った専門家らが、もはや明白となったこの危機的要因に立ち向かうために意見を交わした。イタリアからは醸造家であり、トゥシャ大学でも教鞭をとるリッカルド・コタレッラ氏と、元ガンベロ・ロッソ社長で現在はジャーナリストとして活躍するダニエレ・チェルニッリ氏が参加した。

1950年から今日まで、多くの生産者が温暖化を肌で感じており、その影響が与える問題は徐々に顕著になっている。特にアルコール度数の管理はかなり厳しい状況だ。コタレッラ氏は「疑いなくイタリアは気候変動の影響を強く受ける国の一つだ。特に早熟なブドウ品種は温暖化によって影響をうける。逆にサンジョヴェーゼやモンテプルチャーノといった晩熟型の品種は恩恵を受けるだろうし、白ワインの品種はワインの複雑味に良い影響がでるだろう。」と語る。 ワイン生産において地球温暖化の大きな影響を防ぐために考えられる対処方法についてコタレッラ氏は厳しい見解を述べた。「いわゆるワインの“自然性”を追求する一方で、自然の事象がワイン自体に与える影響を防ごうとする動きもある。アルコール度数が著しく上がるのは非常に厄介な問題だ。これはアルコール除去技術では管理できない。現在のアルコール除去技術がワインに与える影響については否定的なものが大きい。紙パック用のワインには適用できるかもしれないが、偉大なワインには全く適さない。」

ではどうすればいいのか?コタレッラ氏は、一つの解決策は畑にあるという。「アメリカやオーストラリアではワインに水を加えるという方法がとられているが、水を加えることや、ノンアルコールにすることは間違った対処法であることは間違いない。我々は現在、技術の見直しをはかっている。例えば北や東向きの畑はこれまであまり注目されていなかったが、現在関心が集まりはじめている。剪定方法についてはコルドーネ・スペロナート式が一般的ではなくなり、ブドウの房により良い陰をつくることができるグイヨー式がこれから好まれる剪定方法になるだろう。一つの木で少数の房のみを育てるのは特別な場合に限られ、収穫前に葉を取る作業もこれからは減らされることになる。私の勤めるトゥシャ大学では松ヤニをベースとした物質の実験を行っている。これはブドウの成熟の最終段階から、紫外線の反応を送らせながらブドウの房や木を守ることができるというものだ。技術開発が進み、セラー内でアルコール度数を制限できるシステムができることを期待している。だがまだその技術はないのが現状だ。」

Source : WineNews

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