第一回イタリアロゼワインコンクール結果発表
イタリア初のロゼワインコンクール“Concorso Nazionale dei Vini Rosati d’Italia”がプーリア州で開催、各賞の授賞式が行われた。
OIV(国際ブドウ・ワイン機構)のFederico Castellucci代表は、世界で消費されているワインの1割がロゼワインであることに言及。関心は年々高まっており、生産量は過去8年間で13%増加、世界全体で2,530万ヘクトリットルに達した。うち75%はフランスで生産されており、イタリア、アメリカ、スペインがそれに続く。アメリカは世界で最もロゼワインを消費している(世界全体の35%)。AssoenologiのGiuseppe Martelli代表は、今回コンクールに参加した360のワインの多くが100点満点中85点以上を獲得しており、品質の向上が明らかなものになっていると話す。ヴェローナ大学経済学部のDavide Gaeta教授は、イタリア人の間には未だロゼワインの認識に混乱が見られるという。350名を対象にロゼワインについてのアンケートを行ったところ、多くの人はロゼワインが特別な技術をつかってつくられていることを知っていたが、一方で未だ赤ワインと白ワインのブレンドでつくられていると考えている人も少なくなかった。イタリア国内では赤と白のをブレンドしてロゼワインとして販売することは法律で禁じられている。
またGaeta氏によると、ロゼワインを購入する人は、ブランドを見るのではなくロゼワインそのものを見ており、これは地域やワイナリーというのではなく、ロゼワインの特徴そのものが消費者を引きつけていることの表れだという。またプーリア州のDario Stefano評議員も、「ロゼワインを様々な面で向上させていくためにできることはたくさんある。イタリア国内一の生産量を誇るプーリア州で今回のコンクールを企画したのもその一つだ。ロゼワインはこれからその品質、イメージをもっと高めていくことができる。」と話した。
新しい一歩を踏み出したロゼワインの今後の動向が楽しみだ。
イタリアロゼワインコンクール受賞ワイン
DOC・DOPロゼワイン(スティル)
Cerasuolo d’Abruzzo Doc 2011 – Caldora Vini (Ortona, Chieti)
IGT・IGPロゼワイン(スティル)
Terre di Chieti Igt Rosato “Malloro” 2011 – Oleraria Vinicola Orsogna (Orsogna, Chieti)
DOC・DOPロゼワイン(スパークリング)
Oltrepo’ pavese Doc Pinot Nero 2001 – Terre d’Oltrepo’ (Casteggio, Pavia)
IGT・IGPロゼワイン(スパークリング)
Igp Pinot Nero Rosato Frizzante – Testori Quinto e Pietro (Santa Maria della Versa, Pavia)
DOC・DOPスプマンテ
Bardolino Doc Chiaretto Spumante Brut – Vigneti Villabea (Calmasino di Bardolino, Verona)
VSQロゼワイン(スプマンテ)
Moscato Malvasia Dolce “Lounge” 2011 – Astoria Vini (Crocetta del Montello, Treviso)
Source : WineNews
Photo : 1° Concorso Enologico Nazionale Vini Rosati d’Italia