アッレグリーニ社、Valpolicella Classico DOCに別れ。
イタリアのワイナリー、アッレグリーニ社は同社のValpolicella Classico DOCのボトルにスクリューキャップを使用することが認められなかったことを不満として、この原産地呼称を手放すことを決定した。同社の“ヴァルポリチェッラ・クラッシコDOC”はこれから単なる“ヴァルポリチェッラ”に名称が変わる。これはStelvin社のスクリューキャップを使用することになったからである。
フランコ・アッレグリーニ氏は「我々は、このワインにスクリューキャップの使用が認められるよう規定の改正を待っていましたが、認可されなかったためこの呼称を使用しないことを決めたのです。我々にとって閉栓はワインの名称よりもはるかに大事なことなのです。」と語った。同社はStelvin社のスクリューキャップが、従来の自然コルク、合成コルクよりもワインの新鮮さをより保つことができると判断した。イギリスや他の国の市場からスクリューキャップに関する要望がでていたことも、この決定を下す要因となった。
アッレグリーニ社のワインを輸入しているイギリスのインポーター、Liberty Winesの最高責任者David Gleave MW氏は、スクリューキャップの利点を認める進歩的な考えをもったイタリアの生産者は、規定に阻まれていると語った。「当社はアッレグリーニ社の決定を全面的に支持します。我々としては、イタリアが新しい技術を導入することについて遅れがちであるということが、イギリス市場での競争力に悪影響を及ぼしていると考えています。」Gleave氏は、現時点でアッレグリーニ社と同様の決定をしたワイナリーは他に知らないが、このアレグリーニ社の決定が引き金となり、他のワイナリーが追随することは間違いないと確信していると述べた。
これに対しヴァルポリチェッラ組合はコメントを出していない。