2012 年 8 月 21 日

【カナダ】トマトでつくられた“ワイン”の販売が好調

Filed under: 海外 — vinovinovino.com @ 11:21 AM

Pascal Miche

カナダのワイナリーオーナー、Pascal Micheさんがトマトのワインをつくるというプロジェクトを立ち上げてからわずか3年。現在は年間の売上が3万4千本に達している。

「1930年代に曽祖父が始めたことを終わらせたかった」と語るMicheさん。モントリオールから北東へ400キロ、美しいサン・ローレンス川北岸シャルルボワの地に広がる畑には、6200株のトマトが植えられている。

Micheさんは7年前にベルギーからケベック州に移住。ずっと以前から、彼の曽祖父のレシピを商品化したいと考えていた。ワイナリーのサイトにはトマトワインについて“4代に渡って受け継がれてきた秘伝のレシピ”からつくられたアペリティフワインと紹介されている。

北アメリカでは、法的にこの商品を“ワイン”と呼ぶことができるが、今後海外へ輸出する際には名前を変更しなければならなくなる。特にフランスでは、ブドウの果実からつくられたアルコール飲料のみがワインをいう名称をつかうことができる。

Pascal MicheMicheさんは、ブドウ栽培者がブドウを育てるのと同じようにトマトを育てていると話す。ワインをつくるときも、破砕、発酵、圧搾などブドウのワインづくりと同様の段階を経ている。Micheさんがつくっているのはドライと熟成タイプの2種類。熟成タイプのほうは、しばしば甘口白ワインのピノー・デ・シャラントと比較される。

商品のカテゴリーを“ワイン”とするため、Micheさんはまずトマトが実際は果実であることを監督当局に納得させなければならなかった。15世紀までさかのぼってトマトの品種を調べたとMicheさんは語る。

植物学的にみると、トマトは種をふくんでいるため果実である。しかしその料理方法から、多くの人は野菜だと考えているのだ。1893年にはアメリカの農家とトマトの輸入業者の間で、トマトが野菜か果実かということで事件が起こり、最終的に最高裁判所はトマトが野菜であるとみなした。

Micheさんは16種類のトマトをテストし、標高が高く冷涼な気温のケベックでもよく育つ6つのチェリートマト品種を選んだ。ワインの名前は曽祖父Omerの名前にちなみ、Omertoと名付けた。

畑から瓶詰めまで、トマトがワインとなるまでには9カ月を要する。出来るワインは透明な白ワインでアルコール度数は18度だ。最終的にワインになると、トマトの痕跡は全くなく、味にもそれは感じられない。

ケベック州ベ・サン・ポールにあるホテルレストランLa Fermeのソムリエ、Elen Garonさんはトマトワインを「果実のトーン、ピリッとしてケーキのようだ。ハチミツのような甘さも感じられ、デザートやスパイスのきいた料理と良く合うと思う。」と話した。

この珍しいトマトワインを試そうと、Micheさんのワイナリーには多くの人が訪れている。現在375mlボトル1本約25米ドルで販売されているOmertoは、ケベックとマニトバにある一部の店舗、レストランでのみで取り扱っている。しかしMicheさんによると、売上は増えてきているという。

Micheさんは今後、アメリカ、フランス、ベルギー、ドイツ、ルクセンブルク、オランダにも販売を広げたいと考えている。

Source : news.com.au
Photo : The Australian

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