2012 年 12 月 6 日

脅迫か?ソルデーラで熟成中のブルネッロ6年分が消える

Filed under: トスカーナ — vinovinovino.com @ 12:57 PM

BRUNELLO NELLE FOGNE: INQUIRENTI PENSANO A ATTO VANDALICO先週末12月3日未明、モンタルチーノのワイナリー、ソルデーラ(Soldera)で生産されていた全てのブルネッロが消えてしまった。この日、何者かが同ワイナリーのセラーに忍び込み、樽とステンレスタンクのバルブを全て開けてしまっており、中のワインはすべて排水溝の中に消えた。これらの樽とタンク内には、ソルデーラが瓶詰めしようとしていたブルネッロの各ヴィンテージが熟成させられていた。ワイナリーが失くしたヴィンテージは2007年から2012年の6年間分で、量にして6万リットルを超える。

数ヘクタールの畑を家族で運営し、30年間にわたって年間1~1.5万本しか生産していないソルデーラにとって、今回の被害は計り知れない。今回の事件は脅迫のようにみえる。というのも、ワイナリーの設備や瓶詰めされたワインなどは一切盗まれていないからだ。

オーナーのジャンフランコ・ソルデーラ氏(75)は、イタリアでも有数の生産者として知られている。家族でのブドウ栽培と丁寧なワイン生産をつづけ、商業的なワインづくりに反対し、少量でも高品質なワインをつくるという生産哲学を守り抜いている。常に妥協のないワイン生産を続け、モンタルチーノでも最も率直に意見を述べる人物の一人であり、ブルネッロを100%サンジョヴェーゼでつくるという規定の確固とした擁護者である。トレヴィーゾで生まれ、ミラノで育ち、保険ブローカーからワイン生産者へと転身したソルデーラ氏だが、常にモンタルチーノという土地を守り抜いてきた数少ないイルチネージ(モンタルチーノの住民を指す)の一人だ。

ソルデーラ家は今回の“マフィア的行為”には屈せず、これまでと変わらない生産を続けていくと言う声明を発表した。モンタルチーノでは皆が青ざめる事態となり、モンタルチーノのイメージダウンを懸念している。ひとつ確かなことは、今後6年間、私たちがイタリアでも最も重要な赤ワインのひとつであるソルデーラのブルネッロを飲むことができないということだ。

Source : Il Fatto Quotidiano, Decanter
Photo: Il secolo XIX

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