2010年ヴィンテージのムートン、ラベルデザイン発表
1945年から毎年続いている、ボルドーの名門シャトー・ムートン・ロートシルトのアーティストデザインラベル。今年の2010年ヴィンテージには、キッチュな絵画や彫刻で知られるアメリカのアーティスト、ジェフ・クーンズ氏がデザインを施した。
現代芸術家であるクーンズ氏が今回、古代へと回帰した。ラベルには、ポンペイのフレスコ画にインスピレーションをうけ、ヴィーナスの誕生を表現している。
ムートン・ロートシルトのアーティストデザインラベルが始まったのは1924年、そして1945年からは毎年異なるアーティストによるラベルが発表されている。
過去には、ジャン・コクトー、サルバドール・ダリ、パブロ・ピカソ、アンディ・ウォーホルなどもデザインを手がけている。これらのラベルデザインには芸術家だけにとどまらず、1982年ヴィンテージにはアメリカの映画監督ジョン・ヒューストン、2004年ヴィンテージにはイギリスのチャールズ皇太子も参加している。
クーンズ氏デザインのこのボトルは、すでに世界のサプライヤーに販売されており、小売価格は1本あたり9万円以上になるとみられる。
イギリスの高級ワイン商Berry Brosによると、2010年のムートンは“深く濃縮されたブラックベリーとクリームの威厳のある香りと、数秒どころか数分続く長い余韻”が特徴の、誰もが認める極めて優れたワインに仕上がっているという。
Source : Pursuitist