2013 年 2 月 14 日

モンタルチーノの伝統ワイナリーが売却

Filed under: トスカーナ — vinovinovino.com @ 5:17 PM
Argiano

Argiano (Photo credit: Songkran)

モンタルチーノで最も歴史あるワイナリーのひとつ、アルジャーノ(Argiano)。所有する畑の総面積は100ヘクタール以上(うちブドウ畑が約52ヘクタール)で、年間生産本数は337,000本、うち109,000本はブルネッロ・ディ・モンタルチーノである。ルネッサンス期に、シエナの貴族ペッチ家によって建てられた美しいヴィラを含むこのワイナリーは、1992年からはノエミ・マローネ・チンザノ伯爵夫人が所有してきたが、今回人手に渡ることになった。このニュースはモンタルチーノはもちろん、アメリカの有名ワイン誌Wine Spectatorで噂になっていた。

売却価格は4~5千万ユーロ(約50~62億円)とも言われているが、正式な価格も売却先も発表されていない(一部ではブラジルの投資家グループが購入したとも言われている)。経済的に健全で、理想的な規模、ブランドも安定しているこのワイナリーの売却理由は、ノエミ氏がアルゼンチンに所有している別のワイナリー(アルジャーノの醸造家Hans Vinding-Diers氏とともに所有するBotega Noemia de Patagonia)に注力したいからだと見られている。

ノエミ氏は11日、パタゴニアから従業員や協力者にむけ『ブルネッロ・ディ・モンタルチーノを愛してくれる人へワイナリーの経営を委ねた』とするレターを送っていた。現在経営は2013年から統括マネージャーとなったジョルジョ・ガベッリ氏に任され、Vinding-Diers氏は引き続きワイナリーの醸造家としてを活動を続ける。

ノエミ氏の父親であるアルベルト氏は、フランチェスキーニ家からCol d’Orciaワイナリーを購入した1973年からモンタルチーノに居を構え、1980年から1989年にかけてガエターニ・ロヴァテッリ・ダラゴーナ家(以前にもカステッロ・バンフィに多くの土地を売っていた)からアルジャーノに対する分担額を100%にし、事実上同ワイナリーを引き継いだ形となった。同時期に、ジェラシオ・ガエターニ・ロヴァッテリ・ダラゴーネ氏とノエミ氏が結婚したことから、両家は親戚関係となった。アルベルト氏の息子でノエミ氏の弟であるフランチェスコ氏は「80年代の終わりまで、コル・ドルチャとアルジャーノはフランチェスコ・チンザノ社の所有だった。1991年に二社に分けてからは、コル・ドルチャが自分に、アルジャーノがノエミに任された」と話した。

ジェラシオ氏はアルジャーノの売却を非常に残念がっている。彼は、ノーベル文学賞受賞者のジョズエ・カルドゥッチが、1886年にアルジャーノを所有していたエルシリア・ガエターニ・ロヴァテッリ伯爵夫人へ宛てた手紙に思いをはせる。そこにはアルジャーノのワインを称賛する一文が寄せられている。エルシリアは当時の知識階級(カルドゥッチやダンヌンツィオなど)へ自宅のサロンを解放していた文化人でもあった。

Source: WineNews

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