2012 年 7 月 26 日
EU認可の『オーガニックワイン』表示が2012年収穫から開始される。ワインの成分の透明性を高める新規定となる。
このオーガニック表示をするためには、いくつかの基準を満たしていなければならない。ソルビン酸の利用や脱硫は認められず、二酸化硫黄含有量はかなり低く設定されている。ヨーロッパにおけるオーガニックワインの最大二酸化硫黄許容量は赤ワインで100mg/L(通常の赤ワインは150mg/L)、白・ロゼワインは150mg/L(通常の白・ロゼワインは200mg/L)となっている。ただし1リットル当たりの残糖分が2gを超える白・ロゼワインについては許容量の上限が180mgまで引き上げられるとしている。*30mgまで引き上げられるとしている。
EU圏内でのオーガニックワイン生産に使われる畑は約75,000ヘクタールで、全ブドウ畑面積(約350万ヘクタール)の2%にあたる。オーガニックワインを最も多く生産しているのはイタリア(30,341ヘクタール)、つづいてフランス(21,403ヘクタール)、スペイン(17,665ヘクタール)となっている。
Source : WineNews
* 150mgから、さらに30mgの追加が認められるという意味でしたが、誤解を招く記述であったため訂正いたしました。(2012/7/27)
2012 年 3 月 1 日

Rose Wine (Photo credit: Blazey)
ロゼワインの人気が世界で高まっている。過去8年間で消費量は17%増え、2010年は2,240万ヘクトリットルに達した。イタリアはフランスに続き、ロゼワインの生産量、額ともに世界第二位となっている。この傾向を受け、プーリア州はイタリア農林政策省の後援で、ロゼワインに特化した初のコンクール『Concorso enologico nazionale dei vini rosati d’Italia(イタリアロゼワインコンクール)』の開催を決定した。
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2012 年 2 月 29 日

Image via Wikipedia
アメリカにおいて『オーガニック』ワインと『オーガニックぶどうでつくられた』ワインの違いは何だろうか?それは二酸化硫黄(亜硫酸塩)の含有量にある。しかしラベル上には『オーガニック』ワインだけが、エコ商品であると一目でわかるUSDA(アメリカ農務省)認定のオーガニックシールを付けることができる。この違いが生産者らの間にオーガニックワインの在り方についての論争を引き起こした。
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2012 年 2 月 10 日

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オーガニックワインにヨーロッパの新基準が適応される。EUのStanding Committee on organic farming(SCOF:有機農法に関する常任委員会)は、EU圏内で生産されるワインのラベルに「オーガニックワイン」の言葉を記載できる新基準を認可した。これまでオーガニック認定はブドウにのみ適応されており、『有機栽培されたブドウからつくられたワイン』という記載だけが認められていた。なお、アメリカやチリ、オーストラリア、南アフリカではすでにオーガニックワインについての規定を設けている。今回のEUの対応は、そのような国々に追い付いた形だ。
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2010 年 10 月 21 日
欧州連合加盟27カ国の大半の承認を受け、2010年のヨーロッパ北部11カ国におけるワイン生産に補糖の追加が認められた。この補糖に反対したのはイタリアだけであった。これは補糖によりさらに0.5%のアルコール度数引き上げを認めるもの。今年は雨が多く、日照時間が非常に少ないという悪天候の影響を受け、生産量が非常に低くなっているヨーロッパ北部の現状を鑑みての措置である。
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2010 年 5 月 26 日
先日開かれた会合で、欧州委員会はオーガニックワイン規定制定に関する審議を行ったが、加盟国間には未だ多くの隔たりがあり、合意に至ることはできなかった。この大きな要因はオーガニックワインに含まれる亜硫酸塩の許容量である。
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2010 年 5 月 3 日
欧州連合(EU)欧州委員会によると、2006年にテロ対策として開始された液体の機内持ち込み制限は、EU圏内の空港で液体分析スキャナーが導入されることを受け、2013年から廃止される予定だ。特にイタリアにとっては良いニュースだ。イタリア最大の農業団体Coldirettiによると、イタリアへやってきた外国人の2人に1人がイタリアの思い出としてワインやオリーブオイルを購入している。Coldirettiは、イタリアは現行の液体持ち込み制限で非常に不利な影響を受けている国のひとつだが、今後はまたお土産として多くのワインやオイルが空を飛ぶことになるだろうとしている。