2008 年 9 月 23 日

2008年収穫:ブドウの価格に懸念広がる。

収穫

ブドウの収穫が始まったイタリアだが、イタリア農業連盟(Confagricoltura)によると、地域によってかなりの違いはあるものの、ほぼ全土でブドウの価格が下がっているという。

例をあげるとプーリア州ではブドウの価格が暴落し、1キンタルあたり最低14ユーロにまで下がっているが、カンティーナにはまだ在庫をかかえている状況だ。一方カンパニア州では、赤と白、そして品質のタイプによって状況が違っている。DOCやIGT、特にグレコ、フィアーノ、ファランギーナは平均10%の下落、またアリアニコに関してはまだはっきりした価格はでていないが、5~10%の下落が見込まれている。また多くのブドウが1キロあたり20~25セントと低くなっている。

シチリアではブドウの出来は最高とみられている。収穫量は良いとは言えないが、地域平均には並んでいる。トラーパニでは、生産コストの増加に配慮しているとはいえ、実際は生産者の希望価格よりをはるかに下回るものとなった。

ウンブリア州とトスカーナ州では収穫の真っ最中で、詳しくは収穫が終わるのを待たなければならないが、収穫量は10%アップ、また全体的にブドウの出来も良いと予測されている。有名なDOCやIGTワインの価格は例年通りといわれるが、その他の地域では消費の冷え込みの影響で10%程度減少するとみられている。

北東部の市場では収益率が低くなっている。しかし白ブドウ、特にピノ・グリージョやプロセッコが、価格の下落に歯止めをかけ、10%程度の下落はあるが生産者たちも市場価格を受け入れている。

北西部の状況は、その他の地域とは一線を画している。特にピエモンテでは、控え目な生産量が価格の下落を踏みとどまらせた。またモスカートは1キンタルあたりの価格が4ユーロ上昇し、生産者たちも満足げだ。ブラケットの価格は例年どおり1キンタルあたり100ユーロとなっている。

フランチャコルタでは、酸味と糖分のバランスが非常に良いブドウができたという。価格は2007年と同様1キンタルあたり110~145ユーロ。また雹の被害により受けた損害も、10~12%を補えた形となった。


2008 年 8 月 28 日

2008年の収穫予測最新情報

今年2008年の収穫は期待が寄せられている。すでにイタリア国内のいくつかの地域では収穫が始まっている。イタリアのワイン専門家によると、今年は、2004年の収穫と非常に似通った点が見られるとのことである。1つは収穫の時期で、伝統的なスタイルとなりそうだ。収穫のピークは9月中旬から10月末頃とみられている。2点目はブドウの特徴で、非常にエレガントで香りが高いものとなっている。一方、2004年と明らかに違うのが収穫量で、今年は2007年を若干上回る程度の量が見込まれている。もちろん現在のところ、これらは予測の範囲内であり、今から20~30日の間の天候が大きくかかわってくることとなる。(予測では、気候も概ね良好とみられている。)

収穫量が過去5年間で見ると最も少なかった2007年とほとんど変わらない量が見込まれている2008年であるが、この収穫量の問題以上に、今年はワイン規定に関しても様々な議論がなされており、イタリアワイン界にとって特別重要な年となっている。


2008 年 7 月 30 日

2008年のブドウ収穫量予測。

2008年の収穫量は、2007年と比べると若干回復するかもしれない。ISMEA(イタリア農業市場サービス協会)とUIV(イタリアワイン連合)の調査によると、今年は前年比+10%の生産の伸びが予測されているという。しかし過去5年間(2003年~2007年)の平均と比べると、収穫量は若干少ない。

2008年予想収穫量

正確な数字を出すにはもう少し時間が必要だという。これは7月上旬にイタリア北部を襲った悪天候の被害状況を把握する必要があるためだ。現在はまだ早熟のため、品質に関しては予測の段階ではあるが、総じて高評価がでている。いずれにしても品質の良し悪しは、収穫までの残り数週間の天候が大きくかかわってくるのは間違いないであろう。

7月のブドウ
7月のブドウの様子。間が開いて小さめの実がついているのは良く育っている証拠。

各州ごとに見てみると、生産の差が2つにわかれる。北部イタリアではその生産が平均的には安定している、もしくは減少傾向にあるとみているのに対し、南にいくにつれ、より安定した生産が行われていることがわかる。その傾向がもっとも顕著にあらわれているのが、シチリアを筆頭とした南イタリアである。これらの地域は2007年は異常気象により被害が大きかった地域である。

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