欧州連合がワインへの課税でインドに対し異議。
欧州連合(EU)は世界貿易機関に、インドの3つの州が行っているヨーロッパからの輸入ワインへの課税と制限に関して異議を申し立てた。
昨年も同様の議論がWTOでもちあがったが、一部では550%まで上がっていたヨーロッパからの輸入ワインへの税をインド政府がなくしたことから、欧州連合はこの一件を保留にしていた。しかし今現在も、市場としても重要な3つの州(ゴア、マハーラーシュトラ、タミル・ナードゥ)では、制限をはるかに超えた課税を続けている。
現在のところ、いくつかの地域では課税率が150%にまで上がっている。例えばマハーラーシュトラ州では、輸入ワインには特別課税があるが、地元のワインは全く課税されない。ゴア州でも特別増税を課し続けており、タミル・ナードゥ州では特別税のほか、輸入製品の販売には制限が設けられている。
現在WTO内ではEU、インド間にこの問題に対処するため60日の猶予が与えられている。