2011 年 5 月 18 日

ピノ・グリージョ効果:イギリスでイタリアワインがフランス、アメリカを抜く

Filed under: 海外 — vinovinovino.com @ 12:05 PM
Elbling wine

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イギリスではイタリアのプロセッコが順調な売れ行きを見せているが、このほかのイタリアワインもイギリスのスーパーのワイン棚に戻り始めている。何世紀にも渡ってイギリスのワイン消費を牛耳っていたフランスには、現在厳しい向かい風が吹いており、競合国と比べても売上は4位に後退している。

マーケティングリサーチ大手のニールセンの調査によると、スーパーや酒屋におけるイタリアワインの売り上げは過去12ヶ月の間に12%増と急上昇し、売上高は7億5,500万ポンド(約990億円)に上った。これはイギリス人が他のワイン生産国と比べより多くのイタリアワインを購入したことを示している。(オーストラリアワインは除外。オーストラリアはイギリスで確固とした地位を築いており、1年間に10億ポンドを売上げる唯一の国である。)アメリカワインの売上はほぼ横ばいの7億5,400万ポンド、フランスワインはわずか4%上昇の7億4,500万ポンドにとどまった。イギリスにおいてイタリアワインの売上げが他国のワインを追い抜いたのは今回が始めてである。

Off Licene News編集者のRosie Davenportさんは「ピノ・グリージョの大きな後押しで、イタリアワインは再生期を迎えている。ピノ・グリージョの人気は急上昇し、いまやシャルドネ、ソービニョン・ブランに続く、人気のブドウ品種になった。」と語る。ピノ・グリージョの売上げは17%増加しており、イギリスのスーパー大手Tescoによると、Ogioというブランドだけで2010年は150万本を売上げた。

プロセッコはこれらの数字には含まれていないが、Davenportさんによると過去12ヶ月間におけるスパークリングワインの驚異的な成功は、現在多くの消費者がフランスのスパークリングよりも価格の安いスパークリングとして、新世界のスパークリングよりもイタリアのスパークリングに直感的にシフトしているのだという。

70年代から80年代初めは、スーパーが本格的にワイン販売に着手し始めた時期で、フランスとイタリアのワインはイギリスで人気を博した。特にイタリアのラフィアでできたフラスコボトルはディナーパーティでよく見かけられた。しかし安価で生き生きとした、シンプルな新世界ワインがすぐに、イタリアワインを押しのけた。

ワインガイドブックSuperplonkの著者であるワインライターのMalcolm Gluckさんは「イタリアワインの成功に驚いてはいない。イタリアはこれまで赤ワインの国だと見られてきたが、白ワインのクオリティはとてつもなく上昇した。確かに売上げの多くがピノ・グリージョだが、このワインが気に入った人々はすぐに、バラエティ豊かで、価格も手ごろなほかの白ワインの良さがわかるだろう。」と語る。

イタリアワインの成功は他の国と比べてその価格が安いことが大きい。イギリスにおけるイタリアワイン1本あたりの平均価格は4.23ポンド(約550円)。ワイン全体の平均価格4.51ポンド、唯一5ポンドを越えるフランスワインの平均価格5.11ポンドと比べても安価だ。

ニールセンはまた、イギリス人がより価格の高いワインにシフトし始めるのには時間がかかると推定している。イギリスで販売されるワインの1,000本に8本は10ポンド以上のものだが、昨年9~10ポンドのワインの売上げは37%と急増している。

Source : The Telegraph

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