2012 年 3 月 26 日

【イタリア】温暖化の影響でワインのアルコール度数が平均1度上昇

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Vendemmia 2010

Vendemmia 2010 (Photo credit: Vito Sanitate)

イタリアワインのアルコール度数は、気候変動の影響で過去30年の間に1度上昇した。2011年のイタリアの平均気温は1980年と比べ1.5度高くなっている。この気温上昇割合は過去2世紀にわたって一度も見られなかった現象だ。これはイタリア最大の農業団体ColdirettiがCittà del Vino、グリーンピースとともに分析したもので、26日Vinitalyで発表される。

Coldirettiによると、気候変動にともない、ここ数年で多くの原産地呼称ワインがアルコール度数を改定している。例えば北部ではバルベーラ・ダスティが11.5%から12%に、スーペリオーレは12%から12.5%となり、南部ではアリアニコ・デル・ヴルトゥーレが11.5%から12%に、スーペリオーレが13%に変更されている。

伝統的なブドウの収穫時期は9月だが、気温上昇で1カ月早まっているところもある。イタリアの新酒ヴィーノ・ノヴェッロの解禁日は1989年に11月6日と制定されたが、20年後から先にはその解禁日を1週間早めるべきかどうかについての議論もなされている。例えば昨年の収穫では、フランチャコルタのブドウの収穫は一番早いところで8月5日に始まり、遅摘みのブドウであるアリアニコやネッビオーロも10月には収穫を終えた。80年代には11月の終わり頃に収穫が終わっていたことを考えるとその差は明らかだ。

Coldirettiによると、過去30年間でイタリアの気温は明らかに上昇している(北部全体では約20%上昇)。夏の間は気温がさらに上がり、特に7月には最高気温の時間が長くなった。今日では、同じ木から採られるブドウの残糖分は2~4度も上昇、滴定酸は1リットルあたり1~2.5gと減少している。事実上、イタリアで栽培されるブドウは昔と比べてより早熟、酸が減り、甘みが増している。

現在は消費傾向としてアルコール度数のあまり高くないものが求められているため、生産者にとっては栽培や醸造において様々な研究が必要だ。早めの収穫、灌漑設備の見直し、夏の剪定や夜間のブドウ収穫などは徐々に増えてきているほか、セラーでは濃縮マストの利用が減っている。また気温上昇により、ブドウ畑の位置はより高い場所へと移動する傾向にある。アオスタ県のモルジュ市やラ・サル市には標高1,200mの場所にブドウ畑が広がっており、ヨーロッパで最も高い位置にあるブドウ畑だ。ここではブラン・ド・モルジュ・エ・デ・ラ・サルDOPむけのブドウが栽培されている。ColdirettiのSergio Marini代表は、ブドウの樹は環境の適応に優れており、気候変動を克服するのに適した植物の一つであることから、今後も守っていくべきものだと断言する。

Città del VinoのGiampaolo Pioli代表は、「気候変動の影響を予測することは難しいが、一方で可能な限りの解決策を考え、導入していく時間はある。しかし今後の動向によっては、生産地域が今現在我々がよく知っている特徴を失うことになりかねない。最悪の場合、これらの生産地域が消えてしまうことも考えられる。」と述べた。

Source : WineNews

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