2012 年 3 月 29 日

世界のワイン消費、徐々に回復傾向か

Filed under: 調査 — vinovinovino.com @ 1:37 PM

2007年からはじまった世界のワイン消費の落ち込みは、2009年から2010年の間に最も低いレベルに到達した。不況前の状態に戻るにはまだ時間がかかるが、消費傾向には回復の兆しが見えている。とはいえ、現状はまだ非常に流動的だ。というのはどの国でも回復傾向が見られているわけではないからだ。

ヨーロッパでは2011年、ワインの消費量は約100万ヘクトリットル減少した。しかしアメリカや中国などへむけた輸出がそれぞれ90万ヘクトリットル、115万ヘクトリットルと伸びていることから、今後の消費動向には前向きな見方が広がっている。これは国際ブドウ・ワイン機構(OIV)が3月22日に発表したレポートで明らかになった。

各国のワイン消費推移(2007-2011)

各国のワイン消費推移(2007-2011)
※クリックして拡大

2011年の世界全体のワイン消費は2億4,190万ヘクトリットルで、2010年と比較して170万ヘクトリットル増加(+0.7%)した。

ヨーロッパには難局がつづいている。なかでもイタリアの2011年の消費量は160万ヘクトリットル(-6.3%)も落ち込んだ(2010年の消費量は前年と比べ50万ヘクトリットル増加していた)。フランスは100万ヘクトリットル増えたが、ドイツやスペイン、イギリスやポルトガルでは消費が減っている。

一方、ワイン消費が3,000万ヘクトリットルに近づいている(実際は2,850万ヘクトリットル)アメリカでは、2010年と比べ90万ヘクトリットル増加している。2009年から2010年の消費増加が35万ヘクトリットルだったことを考えると、消費動向は回復に向かっていると言えるだろう。

中国でのワイン消費は著しく上昇し、2011年は1,700万ヘクトリットルと2010年に比べ115万ヘクトリットル増加している。アルゼンチン、南アフリカ、チリ、ニュージーランド、オーストラリアでの国内消費も安定している。

各国のワイン消費(1人当たり)

各国のワイン消費(1人当たり)
※クリックして拡大

不況が生産に与えた影響は、世界のブドウ畑の総面積が94,000ヘクタール減少(-1.2%)したことからも見てとれる。これで世界の全ブドウ栽培面積は750万ヘクタール以下となった。

ヨーロッパにおけるワイン生産のためのブドウ畑面積の減少率は、世界のブドウ畑面積の減少傾向と比較しても2倍と大きいが、それでも総面積350万ヘクタール以上と世界でもっとも広い栽培面積を有している。一方、オーストラリアでは栽培面積が増加(4千ヘクタール)した。

ヨーロッパのブドウ畑面積

ヨーロッパのブドウ畑面積
※クリックして拡大

2011年、世界におけるワイン生産量は2010年と比較すると60万ヘクトリットル増の2億6,570万ヘクトリットルだった。

ヨーロッパで生産量の減少が大きかったのはイタリアで、2010年と比べ約700万ヘクトリットル減少(-14.3%)した。スペイン(90万ヘクトリットル減)、ポルトガル(120万ヘクトリットル減)でも生産量が減っている。特にポルトガルの減少率はイタリアを上回る16%のマイナスとなった。一方、フランスの生産量は390万ヘクトリットルの増加(前年比8.6%増)となり、ドイツやオーストラリアはほぼ前年同様で安定していた。ルーマニアでも総生産量470万ヘクトリットルと増えてきている。

アメリカでも生産量は1,870万ヘクトリットルと減少している(前年比10%減)。

一方チリの生産量は1,060万ヘクトリットルに増加し新記録を更新、アルゼンチンは生産量維持、ブラジルは約350万ヘクトリットル(2010年は250万ヘクトリットル)だった。南アフリカでは前年から若干上昇して970万ヘクトリットル(2010年は930万ヘクトリットル、2009年は1,000万ヘクトリットル)となっている。

各国のワイン生産量

各国のワイン生産量
※クリックして拡大

オーストラリアでは生産量が減少し、約1,100万ヘクトリットル、スイスは現状維持の110万ヘクトリットル、ニュージーランドは235万ヘクトリットルで2010年と比べ45万ヘクトリットル増加した。

Source : Teatro Naturale

 , , , ,

コメントをどうぞ

認証用の文字が見づらい場合は、右のボタンを押し、再読み込みしてください。
*

Spam Protection by WP-SpamFree


Produced by ©Alphanet s.r.l.