オロンツォ・アロ氏

プーリア州サレント出身で南イタリアのワインに従事すること30年というエキスパート、オロンツォ・アロ氏が創業したワイナリーである。彼は15年間南イタリアの各地のワイナリーでエノロゴとして活躍し自分の夢でもあったワイナリーを持つことが出来た。

地質は元来火山地帯で動物の骨など含む中軟質、海抜約500メートルに位置するため、南イタリアであっても酸のしっかりしたワインを生み出す。その地質と気候に最適なブドウ品種アリアニコ・ディ・ヴルトゥーレDOCを栽培し、バジリカータ（古代名ルカーニア）の何世紀にも渡る伝統に、革新的なワイン醸造法を取り入れている。

このアリアニコ・ディ・ヴルトゥーレはアロ氏の基本中の基本であり、2004年はバジリカータ州の中でも、コストパフォーマンス高いワインに与えられる｢ガンベロ・ロッソ｣のオスカーを受賞。濃密さの中に滑らかさとニュアンスのあるフレッシュフルーツの香りが印象的で、好ましい口当たりとほどよいタンニンが魅力的なワインである。