マルクス・プラックワイサー
マルクス・プラックワイサーは、28歳で自分のワイナリーを興しワインを造り始めた。4ヘクタール、年間約3万本という小さな規模のワイナリーであるが、彼のワインはイタリア国内のみならず、海外でも高く通用するレベルにある。
プレスーレ城にその名を由来するワイン“プラエスリス”は世界的に愛好家が多く、根強い人気を誇る。マルクスは単なる優秀な一ワイン・メーカーというだけではなく、ワイン造りへの情熱溢れる語りは全ての人を魅了する。
彼のブドウ畑はシーリアルの傾斜地、イサルコ渓谷の入り口にある。マーゾと呼ばれる北イタリアの小作人住宅付きの農地は、まさにめまいがするほどの急傾斜である。標高350〜550メートルのその農地は日中の日射と、日没後の谷から吹き降ろす風による温度差が大きくブドウ栽培にとって理想的な気候を持つ。
また、ボルツァーノでも異なる地域でワインを造るマルクスと同じような考えをもつ二人の若きワイン・メーカー(クリスティアン・プラットナー/ヴァルドグリアスとギュンター・カウシュバウマー/コフラー)とトリオを組み、意見や技術の交換を頻繁に行い、それぞれの土地と文化の中のワインを追求している。
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